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| ■銀不老 | ||||||||||||||||||||
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▼高知県大豊町で唯一生産されている銀不老豆のプロジェクトを進めてます。 |
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| ■1.生産の歴史的由来 | ||||||||||||||||||||
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| ・生産定着の時期 来歴、定着、生産開始等の時期については、確かな文献がなく、あくまでも昔よりの口伝を頼りの推測の域を出ないが、大豊町での栽培発祥地の一である桃原地区における昔から語り継がれたものの中に次のようなものがる。 上桃原集落の「久礼岩(家号)の現当主である上村孝栄氏より6代位前(1750年頃)となる者の妻「お銀」さんが、權太夫より「フロウ」の種子を譲り受け栽培したのが始まりで、故に「ギンブロウ」ということである。 この權太夫については「桃原史跡」上村儀治・北村久万吉氏著の中に附録として「權太夫の伝記」がある。 これらのことの真否はともかく「銀不老」の元となる種子が他所から誰かによって、此の他にもたらされ、大豊町に定着し、地方の特殊な作物として育てられて来たものだろう。インゲンマメは遠くメキシコ西部、グアテマラ、ホンジュラスを含む地域の原産であり、日本には承応3年(1654年)に隠元禅師が明(中国)から持ってきたという説があるが、牧野博士はこれを一般にインゲンマメといっているのは誤りで、これはフジマメであり、インゲンマメといわれているものはゴガツササゲで、その他の呼称として、トウササゲ、ギンブロウ(銀不老)を挙げている。いずれにしても、インゲンマメは江戸時代初めに中国から導入されたようである。 ・品種の来歴 特に品種としての固有名はなく、一般に「ギンブロウ」といわれており、それぞれの家単位で個別に採種されているもので、品種名としては固定したものと認められてはいないが、特定の限定された地域で隔離栽培に近い状態で長期間栽培採種されているため、品質的には純粋な品種といってもよいのではないかと考えられる。 この「ギンブロウ」は「銀不老」と書くが、この「銀」については一説にお銀さんがあり、また、「イブシギン」、「ギンヒカリ」などと表現されるように、この黒色の種実には艶があり、その黒光りは特別に美しいために「フロウ」に「ギン」を冠して呼んだもののようで、この名の由来の一つではないだろうか。 「フロウ」は「不老」で、この豆に含まれている多くの機能性成分により人間の生体に活力を与えることが体験的に知られ、これを食べることで、体力が衰えず老いることがないとのことから「フロウ」=「不老」といわれたものと思われる。 ・用途 この豆は煮付けると皮が軟らかなため、味が豆によく浸み込み、味がよく適度の塩分も摂れ、昔は弁当の菜物とすると他の品はなくても、これ一品で昼の食事が出きたものであったと古老が語っていた。また、この豆は9月の節句では女性の腕の見せどころで、各家でフロウ入りおにぎりを作り、節句の手土産として親戚はもちろん、隣近所へ持参したもので、この時にこのフロウ入りおにぎりの作れない奥方は嫁失格であったといわれたとのことである。 現在は生活改善グループや主婦の各種会などによって、混ぜ御飯、炊き込み御飯やモチ米を使ったオハギやおにぎりなど、色々とそのレパートリーを広げられている。また、若莢は五目飯、まぜ飯などにすると大変に美味で、一度食べるとその味は忘れられないものとなる。このように「ギンブロウ」は莢でよし実でよしの食材なのである。 |
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| ■2.現在の生産・栽培 | ||||||||||||||||||||
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| ・作型と栽培法 従来より大豊町では、主として畑作地帯(吉野川北岸地帯)で栽培されたもので、現在でもほぼ同じである。この豆は7月上旬までには種すると蔓ばかり繁茂し開花結実をしないため、7月12日頃以降には種する。一般的な作期は次のとおりである。 ・銀不老の作期
過去においては、特に産地であった桃原地域を中心とするところでは「碁石茶」の産地でもあったため、茶樹の株元に2〜3粒をは種し、茶樹にからみつかせる栽培も一部にはあったが、トウモロコシとの混作による栽培が主としてなされ、トウモロコシを移植し、活着したときに、トウモロコシ1株置き位に株元2〜3粒をは種する。この栽培ではトウモロコシも豆も生育が極めてよく、トウモロコシも豆も共に若莢を収穫して食べられる。特に豆は五目飯、混ぜ飯としてよく食べられた。 現在ではトウモロコシの作付が極めて少なくなったことと、豆の栽培も家庭菜園として作られるようになったため、笹竹や竹、棒を立てたり、ネットを張ってこれにからませて作られるようになった。 |
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| ■3.現在の流通状況 | ||||||||||||||||||||
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| 過去においては、時には一部極少量が餡材料として販売されたようであるが、それ以外には特に販売されたことがなく、町外に出ている親戚や子どもたちなどに郷土食材、土産物として仕送られている程度で現在のところ量販の実績はないに等しい。 近年少しずつ食材としての良さが認められるようになり、一部消費者からの注文もあり、高知市内でのアンテナショップである直販店で少量ではあるが販売をされるようになった。また、郷土食の食育の一つとして保育園での食材としても提供された。平成20年より大豊町ふるさと生産組合より流通されている物に限り、商標登録された祈祷済み商品が流通されている。 |
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| ■4.種苗生産保存の状況 | ||||||||||||||||||||
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| 長い歴史における伝統と文化としての特殊性を持っている「ギンブロウ」については、この「種」、「品種」としての保存には特別に留意すべきことで、その保存対策の確立は急を要すると考えられる。 この山間にも近年販売目的の野菜導入が活発に行なわれ、大豊町においても露地、施設園芸が盛んとなり、その一つとして豆類特にアキマメが導入栽培され、こ れとの交雑種が見られるようになってきている。また、高齢化のため栽培農家の減少もこの豆の保存に重大な問題を生じてきていることも今後における保存上の課題である。 |
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| ■5.地域における保全のための支援の状況 | ||||||||||||||||||||
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| 「種」としての保存、生産の確保、食材としての多様性の開発等現在直面している保存、保全への課題は大きい。「ギンブロウ」の純粋性の確保と保全、栽培の存続継承に関しては、特に急を要する問題である。 すなわち、生産者においては組織的活動もなされてなく、町としても、栽培、販売に関しても特別な支援もなされていない。このままで推移するなら「ギンブロ ウ」は近い将来に「種」としての保存も、栽培、生産も消失の方向に進んでいくのではないだろうか。そうなれば、これは大豊町のみならず、高知県ひいては日本 の貴重な文化的自然財産の損失となるのである。このような資源は一度失えば再生は不可能であり、この保存・保全については町はもちろんのこと、県において も可能な限り課題解決について早急に支援の方策を講ずるべきである。 |
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| ■6.持続的生産・消費への課題 | ||||||||||||||||||||
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| 生産についての組織もなく、生産は自家消費程度、食品としても食材利用範囲が限られ、かつ商品化への対応もなされないで現在に至っており、生産農家の高齢
化も加わり、生産・消費共に一体となって、保全と持続および利用の開発について、これを推進する組織を樹立し、活性化を図らなければならない。 「ギンブロウ」の「種」としての純度保持及び栽培技術については、関係機関の協力を得て品種としての確立を図り、栽培では技術の高度特化でなく、標準化された技術体系とし、高齢者でも無理なく取り組める技術であること。現在では生産量を上げていく生産グループを形成し、後継者作りに取り組んでいる。 |
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| ■7.銀不老プロジェクト! | ||||||||||||||||||||
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| 現在、流通・商標・加工品などトータルにおいてプロジェクトを推進中です。 平成22年、大豊町により「銀不老」の商標登録済みです。 |
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